森保ジャパン連勝ストップ 鉄壁豪州崩せず最終予選初失点 中村からOGでドローも森保監督「簡単ではないことを再確認」

 後半、オウンゴールで同点に追いつき、喜ぶ三笘(左)と上田(9)=撮影・吉澤敬太
 後半、ゴール前にクロスを入れる中村
 後半、日本のオウンゴールでオーストラリアが先制する
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 「W杯アジア最終予選、日本代表1-1オーストラリア代表」(15日、埼玉スタジアム)

 8大会連続出場を狙う日本はオーストラリアと1-1で引き分けた。3勝1分けで勝ち点10。日本は25試合連続得点(不戦勝は除く)で代表記録を更新した。オーストラリアは勝ち点5。日本は後半に谷口彰悟(33)のオウンゴールで先制を許したが、途中出場の中村敬斗(24)の突破からオウンゴールで追い付いた。日本はオーストラリアと通算11勝10分け7敗。11月にアウェーでインドネシア、中国と対戦する。

 最終予選初黒星の危機を途中出場の中村が救った。オウンゴールで先制を許す嫌な流れの中、同点となるオウンゴールを誘発。ぶ厚い攻撃陣の選手層の中、虎視眈々(たんたん)とチャンスを狙っていた背番号13が、結果を残して大観衆を沸かせた。

 0-1の後半25分、MF久保に変わって左ウイングバックに入った。「負けている展開だったので仕掛けたり、最後フィニッシュで終わる部分を意識した」。チームとして得点がほしい中、すぐに見せ場がやってくる。同31分、左サイドをドリブルで前進し、相手をはがす。ゴール前へ左から絶妙なボールで折り返すと、相手DFの右足に当たりゴールに吸い込まれた。

 国際Aマッチ12戦8発と得点を量産し、所属するスタッド・ランスでも4試合連続ゴールと好調を維持して10月シリーズの最終予選に臨んだ。だが、MF三笘、MF前田らとのポジションの競争は熾烈(しれつ)で、前戦のサウジアラビア戦でも後半43分からのわずかな出場時間にとどまった。

 それでも決して腐ることなかった。サウジ戦後には「出場時間が限られるのは理解している。自分が出た時に、結果だったり、チームのために何かできればいいと思っている」と中村。その言葉を結果で体現した。

 ここまでの3戦で14得点無失点と破竹の勢いで進んできたが、ついに連勝が止まった。それでも森保監督は「先制された後も崩れずに戦えた」と内容を評価。不運なオウンゴールで失点したものの、ピンチの場面はほとんどなかった。「最終予選が簡単ではないことを再確認できた」と指揮官。一喜一憂することなく、8大会連続W杯出場へ前進し続ける。

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