町田・DF昌子主将、誹謗中傷に対する刑事告訴について「僕らが何かをシーズン中に言うべきではないかな」逆転優勝に向け、残り5戦へ集中

 FW藤尾と笑顔でアップメニューをこなすDF昌子源(中央)
 柏戦に向けて練習を行ったJ1町田のDF昌子源主将
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 J1町田のDF昌子源主将(31)が16日、柏戦(19日、三協フロンテア柏スタジアム)に向けた練習後に取材に応じ、クラブが15日にSNS上で選手、監督らへ悪質な誹謗(ひぼう)中傷が相次いでいるとして、刑事告訴を行ったと発表した件について「僕ら(選手)が何かをシーズン中に言うべきではないかな」と話し、逆転優勝に向けて、リーグ戦残り5戦へ集中する姿勢を示した。

 町田への誹謗中傷は、昨年から好成績と比例して増加。J1に初参入した今年に入ってからは、PK時にFW藤尾がボールへ水をかけた行為を巡る騒動や、9月の広島戦でロングスローの際に使用するタオルが意図的にぬらされた問題と相まって、エスカレートしていた。15日には藤田晋クラブ代表取締役社長兼CEO(51)が「もう限界です。既に多大な実害、実損が出ており、これ以上はもう看過しないことを決意しました。断固たる姿勢で対処する」などとコメントを出していた。

 藤田CEOのコメントを確認したという昌子は「これ(誹謗中傷)に関しては、僕も言いたいことは山ほどあります。でも、それについて僕らが今どうこう言うべきではないかな」と強調。ただ、「僕ら選手、現場がサッカーに集中できる環境っていうので、やってくれたことだと思う」と刑事告訴に踏み切ったことについて理解を示した。

 町田は現在勝ち点59で首位広島との差は6。前節の川崎戦では1-4と今季最多失点で敗れ、黒田監督体制のもと初の連敗を喫した。代表ウィークで次戦まで間隔が空くが「1週間明いたのを逆にプラスと思って」と、切り替えに十分な期間だったと昌子。2日間のオフは家族と過ごし、心身共に休養十分だ。

 逆転優勝を信じ、一戦必勝の気概でまずは次戦の16位柏戦に臨む。5月には2-0で勝利しているが、町田は同試合で大活躍だったFW荒木が負傷離脱中。柏はU-23代表で離脱していた細谷がいるなど状況が大きく異なる。昌子は「柏さんは順位とか関係なく素晴らしい選手が多い。なんといってもショートカウンターが鋭く、2、3人で完結できる能力を持っている選手が前線にいるので、そこはやっぱり後ろの選手としては要注意」と警戒を強めた。

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