J1川崎 鬼木達監督が今季終了後に退任「責任を取れるのは自分しかいない」黄金時代築くも今季は低迷 後任は未定

 J1川崎は16日、鬼木達監督が契約満了に伴い今シーズン終了をもって退任することを発表した。現時点で後任は未定という。

 鬼木監督は17年に監督就任1年目でクラブ初となるリーグ優勝。翌年も連覇達成。その後も20、21年にリーグ優勝を達成するなど、リーグ優勝4回、ルヴァン杯優勝1回、天皇杯優勝2回とタイトルを7つ獲得。今年はリーグ戦で現在10位(11勝10分け11敗)と低迷するなど、2年ぶりに国内タイトル無冠に終わっていた。

 指揮官は「思いとしては長くいたクラブですのでいろんな思いはあるが、監督を始めた瞬間からいつかクラブを離れるという決意はあった」とし、「今年に関しては成績も出ていないし、責任を取れるのは自分しかいない。クラブとしても次の形にという話しもあったので」と退任にあたっての心境を明かした。

 その上で「今朝、選手達には伝えた。ルヴァンが終わるまではスタッフにも話をしていなかった。集中して欲しかったのもあるので」と説明し、「今シーズンのこの成績に関して、選手、スタッフには申し訳ないという話をした」と語った。

 またクラブの吉田社長はコメントを発表。以下、全文。

 「本日、当クラブのトップチームを指揮しております鬼木達監督が、契約満了に伴い今シーズンの終了をもって退任することをお知らせいたしました。

 鬼木監督は、1998年に選手として期限付き移籍で加入し、2003年からはキャプテンも務め、チームのJ1昇格に大きく貢献し、活躍されました。現役引退後は2007年からスクール・アカデミーコーチを務め、2010年からトップチームコーチ、そして2017年からはトップチームの監督として、これまで長年にわたりクラブの歴史を築きあげてきたフロンターレファミリーを代表する功労者の一人です。

 そして、なにより2017年のクラブ初タイトルとなるJリーグ優勝を皮切りに、Jリーグ制覇4回、Jリーグカップ優勝、天皇杯優勝2回と、8シーズンで7つのタイトル獲得を成し遂げたことは、クラブのみならず日本のサッカー界を代表する監督であることを示しています。鬼木監督の情熱と求心力が、選手とクラブの成長に大きく寄与したことは明らかであり、クラブとして最大限の謝意と敬意を表したいと思います。

 鬼木監督の契約期間が満了する今シーズン終了まで、J1リーグ戦6試合、ACLEリーグステージ4試合が残っております。これまで鬼木監督が築きあげてきたフロンターレらしさであるアグレッシブなサッカーと全員が最後まで諦めないプレーで、勝利を目指してまいります。鬼木監督のもと、選手、スタッフ、チーム関係者全員、そしてファン・サポーターの皆様で一丸となり共に戦っていきましょう。引き続きのご支援、ご声援をよろしくお願い申し上げます」

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