J1川崎 今季限りで退任の鬼木監督 理由は今季の成績不振「誰かが責任を取らなきゃいけない」選手、スタッフに「申し訳ない」
J1川崎は16日、鬼木達監督が契約満了に伴い今シーズン終了をもって退任することを発表した。現時点で後任は未定という。
鬼木監督は報道陣の取材に対し「思いとしては長くいたクラブですのでいろんな思いはあるが、監督を始めた瞬間からいつかクラブを離れるという決意はあった」とし、「今年に関しては成績も出ていないし、責任を取れるのは自分しかいない。クラブとしても次の形にという話もあったので」と退任理由を明かした。
選手たちには今朝、伝えたといい「選手、スタッフには申し訳ないという話をした」と明かした指揮官。「フロンターレはこんなもんじゃないというのをもっともっと見せたかった。自分自身も納得させられるゲームも少なかったので、そういう思いを話した。ただ自分自身の熱量は次に向けて変わらないので、そこはしっかりと話をした」と語った。
残り試合は鬼木監督が指揮を執り、今季の全日程終了後に退任となる。「ルヴァン杯(9日の新潟との準決勝第1戦)の前にはそういう話にはなっていた。去年の経験を踏まえて早め早めに話しましょうという話をしていたが、連戦なんかもあって、いつというのが定まらなかった中、自分としてはルヴァンが始まる前にクラブの方向性を聞いて臨みたいのがあった」とクラブとの話し合いの経緯も明かした。
自身の来季以降については「クラブに残るという話はない」とし「自分自身もエネルギーのあるうちはまた次を考えたいと思う。エネルギーがあるうちはやるべきかなと思う」と他クラブの監督など指導に携わることには意欲を示した。
鬼木監督は17年に監督就任1年目でクラブ初となるリーグ優勝。翌年も連覇達成。その後も20、21年にリーグ優勝を達成するなど、リーグ優勝4回、ルヴァン杯優勝1回、天皇杯優勝2回とタイトルを7つ獲得。今年はリーグ戦で現在10位(11勝10分け11敗)と低迷するなど、2年ぶりに国内タイトル無冠に終わっていた。