川崎・小林が退任する鬼木監督へ感謝の同点弾 「『やっぱり悠が決めてくれたな』と言ってくれて、ちょっと(涙を)こらえられなかった」
「明治安田J1、川崎1-1G大阪」(18日、Uvanceとどろきスタジアム)
指揮官とともに川崎の黄金期を支えたFW小林悠が、思いを乗せた意地の同点ゴールを見せた。
鬼木監督の今季限りでの退任を発表後、初の公式戦。だが、前半7分にG大阪FWウェルトンに先制点を奪われ、苦しい展開を強いられた。
後半23分には鬼木監督が「ゴール前まで行っていたが質が足りないものがあった。4人は非常に質が高いので」と、クラブの黄金期を支えた小林、MF家長に加え、遠野、山内と一挙に4人を投入した。
そして後半36分には家長を起点に、最後は遠野の左からのクロスを小林が頭で合わせる同点弾。小林は「最後に仕事する場所にしっかり顔を出すことを意識した。大弥(遠野)が自分の思い通りのところにボールをくれたので、決めるだけだった」と振り返り、鬼木監督も「彼ならやってくれると思っていた」と話した。
16日に鬼木監督の他人が発表され「正直、発表があって練習から自分の中で力が入らないというか。今日も試合に入る時に自分が出て大丈夫かなという感じだった。それぐらい自分にとっては大きい存在だったので」と明かした。
試合後には「『やっぱり悠が決めてくれたな』と言ってくれて、ちょっと(涙を)こらえられなかった」と小林。それでも勝利することはできず「もう1点取って勝ちたかった」と悔しさもにじませる
鬼木監督と戦う残り公式戦9試合に「残りの試合は勝ちを少しでも見せられるように、鬼さんが作ったフロンターレはこれからどんどん強くなるっていうところを見せられるように、これから先頭に立って頑張りたい」と話していた。