町田、逆転Vへ痛恨のドロー 試合終盤にPKで追いつき連敗はストップ
「明治安田J1、柏1-1町田」(19日、三協フロンテア柏スタジアム)
首位の広島を勝ち点差6で追う3位の町田は試合終盤に追いつく意地を見せるも、16位柏にアウェーでドローに終わった。逆転優勝に向け、痛い勝ち点1となった。
町田は前半、194センチの長身FWオセフンをターゲットに前線へロングボールを蹴り込むも、セカンドボールを拾えず押し込まれる展開が続く。12分にはゴール前に抜け出した柏のFW木下にシュートを打たれたが、日本代表GK谷が防いだ。中盤でボールを失い柏の強みであるカウンターを受ける場面が多かったが、素早い戻りで得点を許さなかった。
飲水タイムを挟むと、徐々にボールを持てる時間が増えていく。36分にはFW相馬がドリブルで2人をかわして左サイドを突破。ポケットに進入し、折り返すもはね返される。38分にはDFドレシェビッチのロングフィードに、抜け出したFW藤尾が後ろ向きのボールにダイレクトで右足を合わせたがGKにはじかれた。
逆転優勝に向けてとにかく勝ち点3が欲しい町田。だが、後半に入ってもペースをつかみきれず押し込まれる展開となる。すると、後半18分右CKのクロスをGK谷がつかみきれず、後ろにこぼれる。これを柏のFW細谷に頭で合わせられ先制を許した。好調時は堅守が強みの町田だったが、これで3試合連続の失点となった。
その後は、オーストラリア代表のFWデュークらを投入し、逆転を狙ったがJ1残留に向けて負けられない柏の粘り強い守備に阻まれる。44分にはペナルティイーエリアでFW藤本が倒されるもファウルなしの判定。黒田監督は大きく両手を広げ、主審らに猛抗議した。その後、VARが介入し、ファウルに判定が変更。これをMF下田が落ち着いてゴール右に決めて同点に追いついた。