なでしこジャパンDF熊谷紗希、自身5大会連続W杯出場に向け明言避けるも「目指すべき場所」と意欲
サッカー女子日本代表は22日、千葉市内で国際親善試合・韓国戦に向けて合宿2日目の練習を行った。今朝帰国したDF熊谷紗希(34、ASローマ)ら海外組も合流し、23人全員がそろった。27年ブラジルW杯に向けて、出場すれば5大会連続となる熊谷は、明言は避けつつも「目指すべき場所」と意欲を示した。
熊谷ら海外組はランニングやボールを使い、約30分間の軽めの調整。今活動の主将はまだ決まっていないが、ランニングでは熊谷が先頭で引っ張っていた。26日の試合は8強で終わったパリ五輪からチームとして再出発をはかる一戦。熊谷は「五輪という一つのサイクルが終わってすごく新鮮な気持ち」と心境を明かした。
なでしこジャパンの一員としてこれまで156試合に出場し、チーム最年長の熊谷。ただ、「個人として(代表は)目指す場所としては変わらないが、そこで選ばれないのは起こりえると思う」と危機感を持っている。27年W杯を目指す思いを聞かれると、「うーーん」と8秒ほど悩んだ様子を見せ、慎重に言葉を選びながら口にした。
「サッカーやっている限りは目指す場所ではあると思う。ただ、今3年後見えているかと言われると…。どの形になるかは正直自分自身も分からないです。ただ、サッカーやってる限り目指してるってところは変わらない。世界で日本代表が勝つっていうその舞台が次のW杯である。そういった事実はあるかなと思っています」
今回の活動では佐々木則夫女子委員長が監督代行を務める。11年、15年W杯でも指揮官のもとプレーしていた熊谷は「相変わらず結構かんでますね」と笑顔。その佐々木委員長は、経験豊富な選手になでしこのイズム注入を求めた。熊谷は「新しく来た選手たちとも積極的にコミュニケーションを取りながら、一緒に日本女子サッカーのためにというか、結果を出すためにやれることをやっていきたい」と期待に応えるべく、意気込んだ。