G大阪 21歳坂本がV弾!決勝進出を演出 宇佐美のアドバイス胸に「何かを起こしたいと」
「天皇杯・準決勝、横浜M2-3G大阪」(27日、パナソニックスタジアム吹田)
準決勝が行われ、決勝(11月23日・国立競技場)はG大阪と神戸の顔合わせに決まった。神戸は京都を2-1で下し、初優勝した第99回大会以来5大会ぶりの決勝に進んだ。G大阪は延長の末に3-2で横浜Mに競り勝ち、準優勝だった第100回大会以来4大会ぶりの決勝進出。関西勢による決勝は1953年度の全関学-大阪クラブ以来71大会ぶりで、1993年のJリーグ発足後は初めて。
2-2のままPK戦がちらつく延長後半追加タイム。G大阪のFW坂本はエースの宇佐美がつないだ球をドリブルでぐんぐんと前に運んで左足でゴールに蹴り込み、地響きがするような大歓声を受けた。次代のチームを担う気概を示す決勝点。「何か起こしたいと思っていた。点になってよかった」と爽やかに笑った。
負傷したMF山田と交代で後半から出場。思うようにボールを運べない状況が続いたが、我慢してチャンスを待つ。得点の場面を「スピードを上げて左右に相手を振った。武器を見せられた」と得意げに振り返った。
点取り屋として将来を嘱望されながら、今季途中からやや伸び悩んだ下部組織育ちの21歳。腐らずに練習に取り組めたのは、夏場に「宇佐美さんに『自分の色を出していいんだよ』と言われたのが大きかった」という。
23日のリーグ戦でも2ゴールと結果が出ている。チームは第95回大会以来の頂点にあと1勝。「自分の持ち味をやっと出せてきた。タイトルを取りたい」と力強く話した。
◆坂本一彩(さかもと・いさ)2003年8月26日、熊本市出身。G大阪U-23チームとして、2020年9月19日のJ3八戸戦でJリーグデビュー。同年12月6日の沼津戦で初得点を決めた。年代別代表として2022年にU-19、23年にはU-20日本代表にも選出された。173センチ、66キロ。