サッカー元日本代表・50歳伊東輝悦が今季限りで引退 96年「マイアミの奇跡」ブラジル戦で決勝ゴール
サッカー元日本代表で、J3沼津に所属する50歳のMF伊東輝悦が31日、今季限りでの現役引退を表明した。「マイアミの奇跡」として知られる1996年アトランタ五輪1次リーグ初戦のブラジル戦で決勝ゴールを挙げ、1-0の番狂わせの立役者となった。静岡県沼津市で記者会見し「家族には負担をかけたかもしれないが、支えてもらって自由にやってきた。十分過ぎるほどプレーした」と、感謝を口にした。
身長168センチと小柄で、正確な技術と運動量を武器に、日本が初出場した98年W杯フランス大会でメンバー入りした。今季での引退は年明けから考えていたといい「50歳までプレーできたら面白い、そんなおじさんがいてもいいんじゃないかという思いがあった」と話した。
J1では史上9位の517試合、日本代表では通算27試合に出場。引退後の活動は未定。
◆伊東輝悦(いとう・てるよし)1974年8月31日、静岡県清水市(現清水区)出身。1993年に東海大一高(現東海大静岡翔洋高)から清水入りし、2010年までプレーした。甲府、長野、秋田を経て、17年から沼津に所属。J1で史上9位の517試合に出場し、30得点。日本代表では通算27試合出場し、得点はなし。96年アトランタ五輪代表、98年W杯フランス大会代表。168センチ、70キロ。