引退発表の50歳伊東「精神的にはきつくない。体が動かない方がきつい」【一問一答】
サッカー元日本代表で、J3沼津に所属する50歳のMF伊東輝悦が31日、今季限りでの現役引退を表明した。「マイアミの奇跡」として知られる1996年アトランタ五輪1次リーグ初戦のブラジル戦で決勝ゴールを挙げ、1-0の番狂わせの立役者となった。静岡県沼津市で記者会見し「家族には負担をかけたかもしれないが、支えてもらって自由にやってきた。十分過ぎるほどプレーした」と、感謝を口にした。
以下、伊東との一問一答。
-引退を決めた理由。
「50歳というのも一つはあるのかな。41、42、43歳となったときにやめるタイミングはあったと思うが、(プレーの)質や経験を生かしてできると思っていた」
-心身の疲労は。
「プレーするのが好き。今でもそれは変わらない。精神的にはそんなにきつくない。体が動かない方がきつい。特に今年の夏は地獄だった」
-沼津の中山雅史監督からは何と言われたか。
「まだしっかり(引退すると)伝わっていない。ゴンさん(中山監督)に申し訳ない。謝りに行きます」
-アトランタ五輪で活躍した。
「いい思い出。あれがあったことで、いろいろな方に声をかけられる。今でも4年に1回、みんなが思い出してくれる」
-今後は。
「決めていない。ただ、サッカーに関する何かをしたい」
-日本サッカー界の発展とともに歩んできた。
「プレーすることに全力で、あまり周りのことは考えていなかった。ただ(日本が)進んでいる方向は悪くないと思う」