J1広島が2位後退でリーグ制覇へ正念場 公式戦完封負けは54試合ぶり スキッベ監督「今日の負けは受け入れる必要がある」

 感情をあらわにするスキッベ監督(撮影・畠山賢大)
 シュートを決めきれず天を仰ぐパシエンシア(撮影・畠山賢大)
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 「明治安田J1、広島0-1京都」(3日、エディオンピースウイング広島)

 広島がリーグ戦2連敗で首位から陥落した。自慢の攻撃陣が鳴りを潜め、首位・神戸とは勝ち点2差。昨年9月23日の28節・京都戦以来、公式戦54試合ぶりの完封負けとなった。

 試合開始直後こそ、主導権を握って好機を迎えたが、得点することができず、前半中盤からは京都ペースに。前半はゴールキーパー・大迫の好セーブもあって耐えたが、後半17分に左サイドを崩されて、平戸に先制ゴールを被弾。そのままゴールネットを揺らすことはできなかった。

 スキッベ監督は「相手はカウンターの鋭いチームでオープンで良い試合だったと思います」とした上で、「前半も後半もチャンスはたくさんあったが点を取れなかった。後半も自分たちのゲームをつくれていた。ただ素晴らしいカウンターからゴールを決められ、その結果を覆すようなチャンスをつくれませんでした。今日もJリーグが上から下まで均衡していることを証明するゲームになりました」と振り返った。

 チームは2位に後退。残りは3試合となり、9年ぶりの優勝に向けて正念場に立たされた。試合終了直後にグラウンドで円陣を組み、その輪の中心で選手へ語りかけた指揮官は「まずは今日の負けはチームとして受け入れる必要がある。次に来る(7日・ACL2の)シドニー戦に落ち着いて取り組みこと、そういう形で1つ1つやっていくことが大切だと思います」と話した。

 主将の佐々木は「はっきり言って僕たちは首位ではなくなったので、どれだけ結果を出そうが優勝できるチャンスがあるのかと言ったら分からない。ただ僕らにできることはしっかり結果を出して、相手についていくことが最低条件。しっかり前見て進んでいきたいと思います」とコメント。川辺も「追いかける立場になりましたけど、ここで諦めているようでは優勝はできないと思う」と言葉に力を込めた。

 これで広島はリーグ戦18勝6敗11分け。無得点に終わった試合は引き分けだった3月16日の4節・神戸戦(ノエビア)以来となった。次の36節は10日・浦和戦(埼玉)となっている。

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