J1京都が2位広島に勝利で残留へ大前進 曺監督はGK・太田のプレーに涙ぐむ「真面目に生きていると良いことがあると教えられた」

 「明治安田J1、広島0-1京都」(3日、エディオンピースウイング広島)

 京都が2位・広島に完封勝利を収めてリーグ戦2連勝とした。順位も13位に浮上し、次節にもJ1残留が確定する状況となった。試合後のフラッシュインタビューでは曺貴裁監督が涙ぐむ場面もあった。

 前半中盤から主導権を奪い、鋭いカウンターを何度も繰り出した。後半17分に平戸がゴールネットを揺らすと、その1点を守り抜いた。堅守の立役者となったのは、今季2試合目のスタメン出場となったゴールキーパーの太田だった。試合開始直後にはビックセーブを連発。出場停止だった守護神のク・ソンユンに負けないプレーで勝利を呼び込んだ。

 試合後のフラッシュインタビューで太田について問われた曺貴裁監督は目を潤ませながら、言葉に詰まる場面があった。会見では太田が試合に出場できなくても努力を怠らず、献身的な姿勢を見せ続けた点を評価。「彼が結果を出してくれたというのは真面目に生きていると良いことがあるんだなって教えられました。僕が就任した時から出場機会はそんなに多くなかった選手ですし、感傷的になったというか、どっちかと言えば感動した。そういう意味で心を動かされる選手と仕事ができていることを誇りに感じます」と語った。

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