浦和VS川崎戦 奇妙な“45分1本勝負”はドロー決着 8・24雷雨の「前半」から3カ月 浦和監督は別人に

 後半から再開された浦和-川崎戦
 後半、ゴールを決め、喜ぶ川崎・小林(右)
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 「明治安田J1、浦和1-1川崎」(22日、埼玉スタジアム)

 8月24日に雷雨のためハーフタイムで中止となり、後半から再開された浦和-川崎は1-1で引き分けた。0-1の後半、川崎のMF小林悠(37)が同点ゴールを決めた。川崎は13位で浦和は10位。

 異例の“45分1本勝負”は両者痛み分けで終わった。「誰にも想像がつかない、予想ができない試合。準備からやれることをすべてやろうという中で、選手がアグレッシブにやってくれた」と川崎の鬼木監督。1点を追う川崎は開始から猛攻を仕掛け、後半10分にDF三浦の左クロスを小林が頭で合わせて同点とした。

 「前半」が行われたのは実に3カ月前の8月24日。開始直後に降り出した雨中の試合は、前半23分に浦和がMF渡辺のゴールで先制も、雨脚が強まりハーフタイム中に雷雨の中止が決定した。

 再開試合となった「後半」は浦和が1-0とリードした展開で、原則的に中止試合の出場メンバーで行われる。ただ、故障などで出場困難の場合はベンチメンバーから出場選手を選出。ベンチメンバーが同様にエントリーできない場合はベンチ外から補充できる。

 川崎は中止試合でスタメンのMF脇坂が故障中のため、後半開始から小林へ交代。浦和に至っては8月に指揮を執っていたヘグモ監督が解任されてスコルジャ監督が復帰し、前後半で監督が違う事態となっていた。

 スコルジャ監督が「試合を通して奇妙な感覚だった」と振り返る試合は、浦和も決定機を生かせず引き分け。「難しく考えるのはやめようと。スタメンを奪うためにゴールが必要という気持ちだった」と小林。川崎がベテランの執念で勝利に近い勝ち点1を奪った形だ。

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