神戸が5大会ぶり2度目の天皇杯制覇! 大迫「タイトルを取り続けるチームになりたい」と2冠に意欲 G大阪との71大会ぶり関西勢決勝を制す

 「天皇杯・決勝、神戸1-0G大阪」(23日、国立競技場)

 神戸が後半にあげた先制点を守り切り、G大阪を破って5大会ぶり2度目の天皇杯優勝を決めた。クラブ初となるリーグ連覇との2冠に向けて、一歩前進した。

 71大会ぶりとなった関西勢同士の決勝戦。神戸はケガで離脱していたFW大迫、DF酒井がスタメンに復帰。一方、G大阪は主将のFW宇佐美貴史が21日の練習中に右ハムストリング肉離れを負ったためベンチ外となった。前半は互いに守りを崩せず、決定機がほぼないまま0-0で折り返した。

 後半に入ると、10分にMFウェルトンを投入したG大阪が攻撃の流れをつかむ。それでも神戸は耐えしのぐと20分、自陣のロングボールから途中出場のFW佐々木が起点となり、ゴール前でFW武藤が折り返すと最後はこぼれ球をFW宮代が押し込んで先制した。天皇杯3得点目となった宮代は「信じて走ったら目の前にこぼれてきた。みんなに感謝したい」と振り返り「本当にヴィッセルらしい攻撃だったし、最後まで走った努力が実った」と胸を張った。

 この先制点を守り抜くべく、37分にはエース大迫に代えてMF山口を投入。その後も9大会ぶり6度目の頂点へ、諦めないG大阪の攻撃を体を張ってしのぎきり、5万6824人が埋めた国立競技場で歓喜の瞬間を迎えた。

 大迫は「チーム全員でここまでつないだ。チーム力で優勝したので大きいタイトル」と話し、「タイトルを取り続けるチームになりたいと思っている。これからも続けたいし努力したい」とリーグとの2冠を見据えた。

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