神戸 仕掛けて勝つ 連覇へ吉田監督「受けに回らない」「勝ち点3取るだけ」 J史上初移動日にV決定も
J1神戸の吉田孝行監督(47)が29日、第37節の柏戦(30日・三協F柏)に向けたオンライン取材に応じた。勝てば、12月1日に広島が札幌戦で引き分けるか敗れた場合に、引き分けでも30日に町田が京都戦で引き分けるか敗れ、12月1日に広島が敗れた場合に、神戸の2連覇が決まる。指揮官は「気持ちの面で受けに回らない。自分たちから仕掛けていく」と語った。
天皇杯を制して今季一つ目のタイトルを手にした神戸が、本命のリーグ2連覇へ攻めの姿勢を貫く。吉田監督は「今、一番大事なのは天皇杯で優勝して満足しないこと、明日の試合にぶつけること。そういう雰囲気もみんな出てきている」と引き締めた。
柏に対しては2021年からリーグ戦6試合で2分け4敗と勝てていないが、現在のチーム状況は以前とは違う。優勝目前の神戸と、17位で残留争いの柏。天皇杯4回戦は1-0で勝利した。「相手は残留争いで強い気持ちで来ると思うが、受けに回らない。自分たちから仕掛けていく」と強気で挑む。
30日は引き分けでも優勝へ前進するが、吉田監督の頭にあるのは勝利だけだ。12月1日に優勝決定なら、Jリーグ史上初となる試合のないチームの優勝。しかも、吉田監督や選手の多くは3日のアジア・チャンピオンズリーグ・エリート(ACLE)1次リーグ浦項戦に向け、韓国へ移動中という、前代未聞の状況で歓喜の瞬間を迎えることになる。「勝ち点3を取るだけ。(広島の結果を伝える)中継はおそらく見られない」と、自分たちの試合だけに集中する。
副将のDF山川は「みんな気持ちの面もコンディションもいい。タイトルを二つ取れるのはクラブにとって偉業だと思うので、目指して戦いたい」と意気込みを示した。