J1神戸が史上6チーム目の連覇達成!3強唯一の本拠地ゲームで前半からゴールラッシュ 武藤が歓喜の涙「幸せです」
「明治安田J1、神戸3-0湘南」(8日、ノエビアスタジアム神戸)
神戸が快勝で史上6チーム目のJ1連覇を飾った。勝って自力で決めるという神戸の執念が乗り移ったボールが、ゴールネットを何度も揺らした。
前半26分、DF酒井のパスにFW武藤がシュートを試みたが、ゴールポストに当たりゴール前にこぼれた。これをFW宮代が冷静に押し込み先制点を奪った。
同43分にはGK前川からのロングボールをFW大迫がつなぎ、MF佐々木が武藤へパス。そのまま武藤が決めた。前日「勝って、ホームで優勝決められることが、僕たちの得た利点」と話していたチーム得点王が、今季13点目を挙げた。前半を終え2点のリード。後半25分にはMF扇原がペナルティーエリア外から低い弾道のミドルでダメ押し点を奪った。
最終節で勝ち点3以内に3チームがひしめく大混戦となったシーズン。首位の神戸は勝てば自力で優勝を決められる唯一の立場にあった。さらに3強の中で唯一の優勝戦線の2位・広島、3位・町田が前半で劣勢に立つ中で、神戸は優位に試合を進めた。
終了後、本拠地は大歓声に包まれた。選手達はピッチで抱き合い、喜びを分かち合っていた。武藤は涙を流し、Vの感慨に浸った。優勝インタビューでは「本当にここまで支えてくれたサポーターのおかげ。ヴィッセルで2連覇を取れて幸せです」と語った。「苦しい思いもたくさんしましたけど、すべてサッカーに捧げて…本当にうれしいです」と明かし、「全員が本当に集中していたと思います」。天皇杯との2冠となり「本当に1人、1人がピッチで練習で100%で臨んでいる結果。それがみんなが成長できる循環が生まれて、それが強さの秘けつかと思います」と明かした。