広島は無念のV逸 秋の痛恨失速響く 最終節はG大阪に1-3完敗 選手ら涙、引退の青山敏弘も感極まる

 「明治安田J1、G大阪3-1広島」(8日、パナソニックスタジアム吹田)

 最終節での逆転優勝を目指していた広島が敗れて、優勝を逃した。今季限りで現役を引退する広島一筋21年のMF・青山敏弘はラストマッチになった。Jリーグは神戸が連覇した。

 首位・神戸と勝ち点1差で迎えた一戦。アウェイゴール裏には広島サポーターがぎっしりと詰めかけたが、試合開始から相手に押された。同13分にコーナーキックからのこぼれ球をつながれて、相手FW坂本に先制被弾。試合前の時点でプレシーズンマッチを合わせて今季2敗1分けだったG大阪に苦戦を強いられた。

 後半は同25分にMF加藤がゴールネットを揺らすもVAR検証の結果、オフサイドと判定されてノーゴールに。同36分にはフリーキックからの混戦で押し込まれて2点目を与えた。得点数リーグトップの攻撃陣も鳴りを潜めた。

 選手たちは試合後、涙に暮れた。選手生活に終止符を打った青山も感極まっていた。

 今年は2月に広島市内中心部に悲願の新スタジアムが完成。ビッグクラブへの歩みを加速させ、夏場にはリーグ戦で怒濤(どとう)の10連勝を飾り、勢いに乗った。しかし秋口の戦いで失速。まさかの3連敗もあり、11月3日に首位から陥落した。前節の本拠地最終戦・札幌戦で5発大勝をしたものの、勢いは持続しなかった。広島には辛い秋の失速となった。

 広島は試合前の時点で首位・神戸と勝ち点1差の2位だった。神戸が引き分けか敗れて、広島が勝利すれば逆転優勝となっていたが、悔しさにまみれた。今季は19勝8敗11分けで終えた。

 12年、13年、15年と広島を3度のリーグ制覇に導いた広島のバンディエラ・MF青山はこの日が現役最終マッチとなった。

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