川崎・鬼木監督が有終の美 最終戦で快勝 胴上げで7度宙に舞う
「明治安田J1、川崎3-1福岡」(8日、Uvanceとどろきスタジアム)
川崎が福岡に快勝し、今季限りで退任する鬼木達監督(50)の川崎での最後の試合を有終の美で飾った。
川崎は前半8分にFW小林のシュートをGKがブロックしたこぼれ球を、MF家長が左足でたたき込んで先制。家長はピッチサイドの鬼木監督に駆け寄り抱擁した。
さらに同27分には、MF山本のシュートを相手GKがこぼしたところに小林が詰めて右足で押し込んで追加点。この試合でキャプテンマークを託したベテランのゴールに、鬼木監督は声を詰まらせ「やっぱり特別な思いがある。(小林)ユウがキャプテンじゃなければ17年は優勝できていない」と振り返った。
鬼木フロンターレを支えてきた2人のベテランの惜別弾に「ああいうベテランの選手たちが、このクラブを引っ張ってきたし、これからも引っ張っていかないといけない」と話した。
試合後には退任のセレモニーでファンへ最後のメッセージを送った鬼木監督。8年間で7度のタイトル獲得へ導いた名将だが「『監督・鬼木達』と育ててくれたのはみなさん。本当に感謝している」と思いを語った。
「このクラブを支えているのは監督やコーチや選手ではなく、クラブの中にいる人であり、外からいつも熱い声援で選手を後押ししてくれているみなさん。これからもとにかく選手の後押しをしてほしい」と熱い言葉を残した鬼木監督。最後は選手たちによる胴上げで7回宙を舞い、選手時代から26年間を過ごしたクラブに別れを告げた。