イニエスタ 引退試合で“本物”証明に意欲「ゲームで扱っていた選手が、現実でプレーするとどんな形になるか」
サッカー元スペイン代表でJ1神戸でもプレーしたMFアンドレス・イニエスタ氏(40)が14日、都内で会見を開き、15日に開催される自身の引退試合(東京・味の素スタジアム)に向けて「明日の試合は選手だけでなく来てくださるファンにとっても、特別な試合になることを祈っています」と意気込みを語った。
冒頭のあいさつでは「おはようございます。みなさん」と流ちょうな日本語で会場に集まった約200人のファンを湧かせたイニエスタ氏。神戸では18年から約5年プレーし「私にとって日本は故郷であります。ここに戻ってこられたこと大変うれしく思っています」と笑顔で語った。
スペイン伝統の一戦「クラシコ」をOBが再現する形式で、バルセロナのシャビ氏やリバウド氏、レアル・マドリードのロベルトカルロス氏、カシリャス氏ら豪華メンバーが来日する。「日本でバルサ、マドリーのゲームができることは私の人生にとって非常に大きな試合となる。私がどれだけ幸せに感じているか、どれだけ届くか分かりませんがスペインから日本に戻ってきて、今回のゲームへの熱い思いを皆さんに感じ取っていただけたらうれしい」と語った。
また、引退試合で自身のプレーを初めて目にするであろう、日本の子どもたちに向けてはユーモアあふれるメッセージを送った。「YouTubeやゲームで扱っていた選手が、実際に現実でプレーするとどんな形になるか確認できる場になるかもしれません」と、“本物”の実力を証明するつもりだ。「いずれにしても日本の皆さんにとってもすばらしい時間と振り返られるようなゲームになってくれれば」と語った。
10月に引退表明したイニエスタ氏はバルセロナで数々のタイトルを獲得し、スペイン代表で2010年ワールドカップ(W杯)の初優勝に貢献。神戸時代には、20年元日決勝の天皇杯でクラブに初めてのタイトルをもたらした。