憲剛劇場「幸せな時間を過ごせた」 長男・龍剛くんと共演!霊長類最強タックル受け最後は“すしざんまい”締め
「明治安田presents・中村憲剛引退試合」(14日、Uvanceとどろきスタジアム)
笑いあり、涙なし-。J1川崎で活躍した元日本代表MF中村憲剛氏(44)の引退試合が14日、川崎市内で開催された。霊長類最強のタックルを受けるなど、川崎のバンディエラが最後も“等々力劇場”を演出してファンを楽しませた。
「普通、引退試合ってしんみりするのかなと思っていた」と中村氏。「なでしこフレンズ」とのエキシビションでは、女子レスリングの五輪金メダリスト・吉田沙保里さんにタックルされ「これか、世界を制したのは」と笑った。
その後は、あこがれのラモス瑠偉氏と長男・龍剛くんとパスをつないでいく胸アツな場面も…。ただ、後半45分にFKを得た場面で、中村氏と主審まで壁に加わっての記念写真。FKを見事に決めての勝利後には、すし職人姿の川崎FW家長と日本代表DF谷口がすしとお茶を届けて現役“上がり”をお祝いとやりたい放題だ。
「最後に笑いへ持っていくあたりが、わがチームだなと思った」。川崎らしく、憲剛らしく-。引退から4年を要したが「思い残すことはない。本当に幸せな時間を過ごせた」と笑顔で“選手・中村憲剛”に別れを告げた。
◆中村憲剛(なかむら・けんご)1980年10月31日、東京都小平市出身。都立久留米高(現東久留米総合高)から中大を経て2003年に当時J2の川崎加入。17年にはクラブの初J1優勝に貢献するなど、J1通算463試合、74得点。ベストイレブン8度、MVP1度受賞。日本代表は06年に初選出され、10年W杯南アフリカ大会でもメンバー入りするなどA代表通算68試合、6得点。引退後は川崎のアカデミーおよびスクールにおける育成・普及活動でのサポートを中心としたFROや日本協会のロールモデルコーチに就任した。175センチ、66キロ。