日章学園FW高岡伶颯 前半でハットの大爆発 3ゴール2アシストで大勝に導く サウサンプトン入団内定のU-19日本代表
「全国高校サッカー選手権・1回戦、日章学園6-1西目」(29日、フクダ電子アリーナ)
イングランド・プレミアリーグ、サウサンプトン入団が内定している日章学園(宮崎)のU-19日本代表FW高岡伶颯(れんと、3年)が、前半だけでハットトリックを決めた。
まずは前半10分、相手に当たった右サイドからのクロスに素早く反応。ペナルティースポット付近で相手DFに競り勝って先にボールを収め、間髪入れず右足で流し込む先制ゴールを挙げた。さらに同17分には左からのクロスをペナルティーエリア内でゴールを背にコントロール。右足のワンタッチで相手を外して左足で蹴り込み、2点目を決めた。
チームが1点を加えて迎えた前半21分には、相手DFラインの裏へ浮き球のスルーパスを送り、FW水田祥太朗(3年)のゴールをアシスト。そして4-1で迎えた同アディショナルタイム、左サイドのFKを頭で合わせ、前半だけでハットトリックを達成した。
身長166センチと小柄ながら、爆発的なスピードと高い決定力を兼ね備えた世代屈指のストライカー。後半25分には左サイドを猛然とドリブルで持ち上がってパスを送り、MF南創太(3年)のゴールをアシストした。エースとして3ゴール2アシストでチームをけん引。6得点の大勝に導き、前回大会ではPK戦で敗れて涙をのんだ初戦を突破した。
3大会連続出場の選手権では自身初めてのゴール。「1点取れたことにすごくうれしい」と喜んだ。ただ、圧巻のパフォーマンスにも「まだまだ満足はしていないですね。数字だけ見ればハットトリックといういい形で終われたけど、4、5、6、全然いけたと思う」とキッパリ。「高校選手権は高校に在籍していないと得られないもの。だからこそ、しっかり日本一をとって終わりたい」と誓った。
今大会では、元日本代表FW大迫勇也が持つ1大会最多記録の10得点の倍、20得点を目標に掲げている。「いろんな人から大きいと言われると思うんですけど、自分としては20が普通だと思ってやっている。『あと5試合で20行けるのかよ』とか、そういうのがあると思うんですけど、それが逆にうれしい」と豪語。「もっと注目して、もっとプレッシャーをもらいたいなと思ってます」と言い切った。