“世代NO・1ストライカー”日章学園のFW高岡伶颯、強烈なインパクト残し大会去る 2戦4発も「自分の実力不足」
「全国高校サッカー選手権・2回戦、日章学園1-2矢板中央」(31日、フクダ電子アリーナ)
日章学園(宮崎)は矢板中央(栃木)との接戦に敗れ、2回戦敗退となった。1回戦では、前半だけでハットトリックを達成した世代ナンバーワンストライカーのU-19日本代表FW高岡伶颯(れんと、3年)は、2戦連発となる同点ゴール。イングランドプレミアリーグ、サウサンプトン入団が内定している“怪物”は、2戦4発と強烈なインパクトを残し大会から姿を消した。
チームはシュート18本を浴びせながら、“矢板の壁”を破り切れなかった。試合終了の笛が鳴った後、高岡の目に涙はなく現実を受け止めているような表情。「自分の実力不足だなと、素直に認めていました」と振り返った。目標の日本一に届かず、悔しい思いもあるというが「全然後悔はなくて。次のステージにスムーズにいけるかなと思ってます」と、早くも先を見据えた。
試合ではエースの意地を見せた。前半25分、高岡がピッチ中央付近でプレスバックしてボールを奪うと、連係で左サイドに展開。そのまま迷いなくゴール前まで走ると、左からのクロスに滑り込みながら右足を合わせて同点ゴールを決めた。それでも、大会20得点を目標に掲げたように、高い理想を持つ高岡に満足感はないようで「自分にまだ甘さがあると捉えています」とキッパリ。高校から新たなステージへ、更なる進化を誓った。