前橋育英4強入り オノノジュ値千金決勝弾 今大会4得点目にも謙虚「チームの勝利に貢献できるゴールを」

 「全国高校サッカー選手権・準々決勝、前橋育英1-0堀越」(4日、フクダ電子アリーナ)

 準々決勝4試合が行われ、2度目の頂点を狙う前橋育英は堀越(東京A)に1-0で競り勝った。準決勝(11日・国立競技場)の相手は東福岡に決まった。

 頼れるエースがチームを準決勝に導いた。後半に値千金の決勝点を奪ったオノノジュ慶吏(ケリー)=3年=は「1点がほしい状況で決められて本当にうれしい」と殊勲弾を喜んだ。

 0-0の後半15分、ゴール前のこぼれ球を右足で流し込んだ。「最初は思いっきり蹴ろうと思ったんですけど、ふかしたら後悔する」と冷静な一撃。今大会4得点目にも「総得点はあまりこだわっていない。チームの勝利に貢献できるゴールを目標としています」と謙虚な姿勢を見せた。

 父はナイジェリア人。東京・板橋区生まれで西東京市育ち。英語は話せないというが、その英語も含めて学校の成績は「オール5」。約120人のスポーツ科でトップを争うほどだという。進学先は「勉強も頑張りたい」と、慶大法学部を選択した文武両道のストライカー。「人々を魅了できるサッカーをしたい」と国立決戦に向けて意気込んだ。

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