昨季J1初挑戦で3位の町田・黒田監督、2年目で“タイトル獲得宣言”「何らかのタイトルを取りたい」
J1町田が8日、町田市内で始動した。一部の外国人選手を除き、FW西村拓真ら新加入選手を含むほぼ全員が約1時間半練習を実施。J1で2年目のシーズンを迎える黒田剛監督(54)は、集まった約300人のサポーターに向けて「何か1つ大きなタイトルを町田に持ち帰ってくることを目標とし、町田の皆さん方に本当に大きな希望と感動というものをもたらすことができるように精いっぱい頑張っていきたいと思います」と決意表明した。
練習後、取材に応じた黒田監督は改めて、今季の目標について言及。「とりあえず最低ラインとして5位以上は絶対確保したい。そして何らかのタイトルを取りたい」と意気込んだ。リーグ戦(昨季3位)、天皇杯(同2回戦敗退)、ルヴァン杯(同ベスト8)、そしてクラブ初挑戦のACLと4つのタイトルをかけて戦う1年となる。
J1初挑戦だった昨季は、リーグ戦で開幕から快進撃を見せ最終節まで優勝争いを演じ、J1初昇格として最高位となる3位に輝いた。黒田監督は「去年3位というところから逆算すると、サポーターもそういった瞬間(優勝)に出会いたいと感じると思う」と期待の大きさを理解している。それだけに昨季を越える成績、J1初タイトルを目指していくと、練習前のミーティングで選手に呼びかけた。昨季主将だったDF昌子も「しっかりそういう目標に向かってみんなでやっていこうって話だった。皆さんいい顔で集合できたんじゃないかなと思います」とうなずいた。
開幕カードの相手は昨季、唯一2敗を喫した広島。FWジャーメイン良(磐田)やMF田中聡(湘南)らの補強でチーム力も上がっており、いきなりの難敵だ。それでも指揮官は「逆に広島と初戦でやれるっていうことは、われわれのモチベーションを上げるには、もってこいだと思う」と前向きに捉えている。「去年勝ててない相手だから、そういう意味では胸を借りるつもりで。しかもホームなので、ファンサポーターが期待するところもある。新生町田の強さっていうものをしっかりと発揮できるように、いい強化をキャンプでも図っていきたい」と語った。町田は12日から25日まで沖縄・名護でキャンプを行う。