レアル・マドリード 2戦連続バルサとのクラシコ大敗で精神的ダメージ大
サッカースペイン1部リーグのレアル・マドリードがスペインスーパーカップ決勝でバルセロナに5-2と完敗。タイトルを逃しただけではなく、昨年10月のリーグ戦大敗(0-4)に続いて相手にやりたいようにやられて敗れているだけに少なくない精神的ダメージを受けている。
前半5分にフランス代表FWエムバペが先制するも、その後はバルセロナがゴールラッシュ。22分、36分、39分とスペイン代表FWラミン・ヤマル、ポーランド代表FWレバンドフスキ、ブラジル代表FWハフィーニャの前線3選手が揃い踏みで試合を圧倒すると、前半ロスタイムにスペイン代表DFバルデが追加点。後半早々にもハフィーニャが自身2点目を決め打ち止めとした。レアル・マドリードは後半に入った60分にブラジル代表FWロドリゴが1点を返したが、終盤相手選手の退場で1人多い状況になるも試合の主導権を握ることはなかった。
レアル・マドリードにとって致命的な出来だったのは守備陣で、本来DFではないものの本職選手たちの負傷離脱により後方の位置で出場しているスペイン代表経験のあるDFルーカス・バスケス、フランス代表MFチュアメニが戦犯になっている。もっともゲームをコントロールできなかった責任は中盤にあり、フランス代表MFカマビンガ、ウルグアイ代表MFバルベルデにも厳しい評価が出ている。
アンチェロッティ監督は試合後「我々は悪い守り方をした。相手は非常に簡単にゴールした。試合は最初から最後まで良くなかった。ハーフタイムに選手たちへ言ったのは、前半にはやっていなかったサッカーをしようということ。サッカーでは負けることはあるが、この形ではダメ」だとした。
フロレンティーノ・ペレス会長は試合後の表彰式でうなだれるクロアチア代表MFモドリッチに対して「負けることもある」と声をかけ、励ました。もっとも責任を問う声がメディアにはあり「ジダンが準備にかかる?」「少し前のフロレンティーノだったらギロチンに手をかけている」とのコメントが出ている。