森保ジャパン 最速W杯切符へ“本気モード”25人選出 バーレーン戦勝てば決定、出場権は「優先順位の一番」
日本サッカー協会は13日、千葉市内で会見を開き、埼玉スタジアムで行われる2026年北中米ワールドカップ(W杯)アジア最終予選のバーレーン戦(20日)とサウジアラビア戦(25日)に臨む日本代表メンバー25人を発表した。FW上田綺世(26)=フェイエノールト、DF伊藤洋輝(25)=バイエルン・ミュンヘン=らケガからの復帰組を含めて同予選を戦ってきた選手中心の選出で、初招集はいない。C組首位の日本はバーレーンに勝てば8大会連続8度目のW杯出場が決定。同組の他の試合結果次第では、引き分けでも予選突破が決まる。
サプライズ招集はなし。ケガ人を除き、第2次森保ジャパンを引っ張ってきた“本気メンバー”で最終予選突破を決めにいく。次戦に勝てば日本史上最速となる3試合を残してのW杯出場決定。新戦力を試す余裕がある状況だが決して手を緩めない。森保一監督は「W杯の出場権を確実につかみ取ることが優先順位の一番として考えている」と言い切った。
最速突破にこだわる理由は、目標とするW杯優勝を見据えてだ。山本昌邦チームダイレクターは「W杯の決勝から逆算する点では、素晴らしく意味のあること」と視察やマッチメークなど、準備で先手を打てる重要性を説明。森保監督も「メリットしかない」と力強くうなずいた。
さらに考慮すべき点がある。本番の組み合わせ抽選のポット分けにつながる世界ランキングは、国際試合で得られるポイントに基づく。親善試合でもポイントは獲得できるが、試合の重要度から係数が変わる。山本ダイレクターは「3、6月(の最終予選)は公式戦でポイントが高いので全ての試合が大事」と強調。突破が決まった後の“消化試合”も落とせる試合はない。
最終予選で苦しんだ前回大会は残り1戦を残したアウェーでの第9戦で本戦進出を決めた。対照的に今回は、日本代表の指揮官として初のW杯2大会連続出場決定の瞬間が早くも目の前に迫っている森保監督。それでも「大きく気持ちは変わることはない」と平常心を強調した。立ち止まることなく、満員のホーム1戦目で決めにいく。