主将・MF遠藤航「勝ってW杯決める」20日バーレーン戦へ最終調整 堂安の「W杯優勝」を歓迎
サッカー日本代表は19日、2026年北中米W杯アジア最終予選のバーレーン戦(20日・埼玉スタジアム)へ向けて、試合会場で最終調整を行った。勝てば8大会連続8度目のW杯出場が決まる一戦に向けて、公式会見に臨んだ主将のMF遠藤航(32)=リバプール=は「勝って決めたい」と必勝宣言。森保一監督(56)は日本の指揮官として史上初の2大会連続W杯出場決定の瞬間をホームで迎えるべく、「ベストを尽くす」と意気込んだ。
破竹の勢いのまま“通過点”を走り抜ける。日本史上最速となる最終予選残り3試合を残しての本戦出場決定へ。他会場の結果によっては、引き分けでも突破が決まる可能性がある中、主将の遠藤は「準備してきたものを存分に発揮し、勝ってW杯出場を決めたい」と力を込めた。
大きく苦しんだ前回カタール大会の最終予選とは打って変わり、圧倒的な力で勝ち進んできた。同予選6戦を終えて5勝1分け。2位との勝ち点差は9で、だんご状態のグループCで頭ひとつふたつ抜ける。22得点2失点と内容も桁違いだ。
前回大会の予選も経験した遠藤。開幕3戦1勝2敗とつまずき、アジアの戦いの難しさを、身をもって知った。当時の主将・吉田麻也の苦悩も見てきた遠藤が、今はその重役を担いチームをまとめてきた。その上で「主将になったというよりは、その経験値がチームとしてアドバンテージになっていると思う」。遠藤だけでなく、MF南野、DF板倉らの前回予選経験組がチームに好影響を与えてきたようだ。
一方で“新参者”の存在も大きいと語る。その1人がMF堂安だ。前回大会の最終予選では2試合の出場にとどまり、W杯決定の瞬間はメンバー外だったが、今大会最終予選は6戦中5戦で先発出場。ピッチ外でも積極的に発信し、16日には帰国時としては異例の取材対応。改めて「W杯優勝」の目標を宣言した。
「主将として、すごくうれしかった。選手がそれぞれ自主的に今のサッカー界に何が必要とか。オフザピッチでも考えてくれている」と遠藤。堂安は「今は(目標を)W杯優勝って言わないと逆に取り残される集団になっている」と意識の高さにうなずく。誰もが責任感を持ち、チームのことを考えてきた積み上げが“史上最強”の日本を形成してきた。
遠藤も「誰もがW杯優勝という目標がある」とうなずく。かつては「ドーハの悲劇」で涙をのんだ日本。だが、今の代表にとって予選突破はゴールではない。