最速W杯の森保ジャパン チャーター便手配し練習日「1日増」協会支援態勢も進化
「W杯アジア最終予選、日本代表2-0バーレーン代表」(20日、埼玉スタジアム)
日本代表、8大会連続8度目のW杯出場-。2026年W杯北中米3カ国大会の出場権をかけたC組第7戦で、日本代表はバーレーン代表を2-0で下して6勝1分けとし、過去最速となる3試合を残して8大会連続8度目のW杯出場権を獲得した。開催国の米国、カナダ、メキシコを除いて世界各地の予選突破一番乗り。
代表活動は集合から試合までの日数が限られ、1回の練習やミーティングの重要度が高い。今回の最終予選で日本サッカー協会は欧州からのチャーター便を手配。全選手そろっての練習日を1日増やせたことが、順当な出場権獲得を支えた。
国際試合期間で2試合ずつを行う予選で、1試合目は原則的に木曜に組まれる。欧州組は所属クラブでのリーグ戦を終えて順次移動するため、以前は火曜の練習に間に合わず、全員で戦術確認をするのは試合前日のみということが多かった。
昨年9、11月、そして今回とチャーター機を利用。地理的に集合しやすいベルギーから試合開催地へと移動し、火曜の朝までに全員がそろう状況を整えた。山本昌邦ナショナルチームダイレクターは「ミーティングが1回多いのはかなり違う。コンディションが把握できるのも大きい」と意義を語る。
日本代表の松本良一フィジカルコーチの提案で、欧州組はあえて日本時間への時差調整をせずに過ごせる環境もつくった。朝は食事を取らずに睡眠に充てる一方、夜中に食事を取れるように準備。スタッフの配置などを工夫する必要があったが、山本ダイレクターは「選手がいいパフォーマンスを出すために、100%に近づけるためにどうサポートできるか」という。ほとんどの選手が欧州でプレーする時代に合わせ、支援態勢も進化させた。