日本代表・鎌田 途中出場3分で大仕事 W杯決定ゴール「前回の大会で苦労したのですごくホッとしていている」
「W杯アジア最終予選、日本代表2-0バーレーン代表」(20日、埼玉スタジアム)
2026年W杯北中米3カ国大会の出場権を手にした日本代表。8大会連続8度目の切符獲得へ、MF久保建英(23)が試合終盤に貴重な追加点を決めた。途中出場したMF鎌田大地(28)は先制ゴールで勢いをつけた。頼もしい2人の姿が、歓喜にわく埼玉スタジアムにあった。
MF鎌田が後半18分の途中出場から、わずか3分で大仕事をやってのけた。FW上田の縦パスに反応したMF久保のラストパスから、キーパーと1対1。冷静に右足を振り切り、ネットを揺らした。「タケ(久保)にワンタッチで落としてもらえるかなと思っていた。あとは決めるだけだった」。前回大会で本戦出場を決めた最終予選はメンバー外。悔しさを味わった男が起用に応え、W杯出場をたぐり寄せる値千金の先制弾を決めた。
19年のA代表入りから6年。当時は「自分の価値を上げる部分もあった」と若さを自白するが、現在は年齢を重ね、前回のW杯も経験し、日の丸を背負う考え方が変わった。影響を受けたのは長友、川島永嗣氏らのベテラン選手の姿。代表歴が長い選手だからこそ仲間を第一に考える。鎌田は「W杯に対する熱意を話してくれたり、代表にいることは当たり前じゃない(と気づけた)」と重みを再確認し、ここまでチームを優先的に考えることができるようになったという。
「前回の大会で苦労したのですごくホッとしていている」と鎌田。約1年後に迫ったW杯へ。代表の誇りを胸に頂点をつかみに行く。