神戸・吉田監督 首位戦線生き残りへジンクスもどこ吹く風 「ホーム×横浜M」は14年リーグ戦の勝利なし
J1神戸は30日、ホームのノエビアスタジアム神戸で横浜Mと対戦する。試合前日の29日はオンライン会見が行われ、吉田孝行監督(48)が取材に応じた。
前回対戦は横浜Mが大不振に陥っていた5月のアウェーでの対戦だった。ただ、6月に大島秀夫監督が就任してからは復調気配をのぞかせ、直近5戦3勝1敗1分でついに降格圏を脱出。退団、補強など出入りの激しかったクラブ事情も含めて前回対戦とは別の姿を見せる横浜Mに、吉田監督は「本来のマリノスらしさが徐々に出てきて今の結果につながっている。相手の良さもあるが、自分たちのスタンダード、基準を全員が出す。そんな中でゴールに迫っていくのが自分たちのサッカー。どんな相手だろうと押し込むサッカーを目指していきたい」と語った。
リーグ戦では横浜Mに昨年から2連勝中。だが、ホームでの対戦では恐ろしいジンクスが浮かび上がる。ホーム開催では直近12試合で0勝3分9敗。2-0で下した2011年8月の対戦を最後に、14年も勝利から遠ざかっている。ただ、吉田監督は「あまりそこを意識してなかった。あまり気にしないで、ホームでサポーターの皆さんの力を借りて、またみんなで戦って勝って喜びたい」と、どこ吹く風だった。
一番の懸念は過密日程。リーグ戦のみならず天皇杯、ルヴァン杯、そしてアジア・チャンピオンズリーグ・エリート(ACLE)が控えており、メンバーのやりくりが求められる。27日にも天皇杯・準々決勝のJ3相模原戦で120分+PKを戦ったばかり。さらに不動のアンカーMF扇原が警告の累積によって出場できず。厳しい条件が重なる中で、中2日の戦いを迎えるが、指揮官は「キツいのは自分たちしか分からない。見に来てくれる人には喜んでもらえるように、みんなで疲労回復も含めて良い準備をしていくだけ」と力を込めた。





