神戸・武藤 復活!待望の今季リーグ戦初ゴールで1-0 ホーム横浜M戦14年ぶり勝利 京都と勝ち点差1キープ

 前半、先制ゴールを決め、大迫(右)と抱き合う神戸・武藤。左はエリキ(撮影・中田匡峻)
 前半、先制ゴールを決める神戸・武藤
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 「明治安田J1、神戸1-0横浜M」(30日、ノエビアスタジアム神戸)

 神戸は前半37分、MF武藤嘉紀(33)が今季リーグ戦初ゴールを決め、1-0で横浜Mを下した。勝ち点53として暫定2位に浮上した。前節首位の京都は5得点で岡山に圧勝。FWラファエルエリアスの前半2得点などで優位に立った。4連勝で勝ち点54に伸ばした。横浜FCと東京Vは0-0で引き分けた。

 MF武藤が完全復活だ。前半37分。MFエリキの折り返しをゴール前でFW宮代がスルーすると、相手DFに当たって軌道が変わった球を落ち着いて捉えた。左ポストのギリギリを狙って転がした右足シュートがネットを揺らし、待望の今季リーグ戦初ゴールが先制の決勝弾。『バモス、ムトー』のチャントがスタジアムにこだました。

 ここまでの道のりは苦しかった。昨季のMVP男はシーズン序盤からコンディションが整わず、欠場を繰り返した末に、5月に腰の手術を決断。「帰ってこられるのか不安もあった」と思い詰めることもあった。

 だが、その不安は払拭した。8月16日の横浜FC戦で復帰。当初はプレーの質が伴わずにやきもきしたが、復帰4戦目のこの日は89分プレーし、走って、体を張って躍動した。「怖さもなくなって、もう少し」と、あとは試合終了まで強度を維持し続けるだけだ。

 相性の悪かったホームの横浜M戦で2011年8月以来、14年ぶりの勝利を手にし、首位・京都との勝ち点差1をキープ。武藤は頼もしく語った。「僕が帰ってきた理由はチームを勝たせるため。ここからゴールやアシストを積み重ねて、また3連覇、タイトルを取って最高の景色を皆さんに見せたい」。帰ってきた背番号11が、今年も神戸をリーグの頂点に導く。

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