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浦和惨敗にサポーター激怒!バスの行く手阻む&選手に水浴びせる

 サポーターからブーイングを受けながら引き揚げる浦和イレブン(撮影・三好信也)
 【2012年4月22日付デイリースポーツ紙面より】
 「J1、大宮2‐0浦和」(21日、NACK)
 さいたまダービーで、浦和は大宮に0‐2で完敗した。横浜Mは磐田に0‐1で敗れ、チームワーストを更新する開幕7戦未勝利。仙台は4‐0でFC東京に圧勝し、唯一無敗(6勝1分け)の勝ち点19で首位を守った。鹿島はC大阪に、川崎は札幌に、ともに3‐2で2点差を逆転勝ち。柏は神戸に1‐3で敗れた。

 大宮との“さいたまダービー”に0‐2で敗れた試合後、浦和サポーター約100人が駐車場の出口をさえぎり、チームバスが約40分間立ち往生した。ペトロビッチ監督、主将のMF阿部らとの話し合いに応じた後に解散した。

 バスが出発しようとすると、周辺にいたサポーターが出口に殺到。警備員と押し合いになり、「ダービーに求めるものは勝利のみ」と書かれた横断幕を掲げ、バスの行く手を阻んだ。大事には至らなかったものの、警備員が1人負傷する場面もあった。

 監督は「次のダービーは死ぬまで戦う」。阿部も「選手だけじゃなく、サポーターだけじゃなく、みんなが同じ方向を向くのが大事」と説得。「大宮の選手は戦う気持ちがあった」と訴えるサポーターも納得し、最後は拍手でバスを見送った。

 試合は、前半早々に2失点した浦和が後半からFW原口を投入。後半だけで10本のシュートを放ったが、相手GKの好守もあり、得点できなかった。試合後のあいさつでは、スタンドから浦和の選手に水も浴びせかけられた。

 大宮との対戦成績は、浦和の8勝7敗4分け(J1&J2)とほぼ互角となった。上位の結果次第で、勝てば首位に浮上する可能性もあったが、ふがいない試合をすればブーイングにさらされるのがさいたまダービーだ。今季から指揮をとるペトロビッチ監督にとっては、その重要性を痛感する一夜となった。

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