代役候補の憲剛「高ぶるものがある」

 「W杯アジア最終予選、ヨルダン-日本」(26日、アンマン)

 本田の代役として期待がかかるMF中村憲剛(32)が14日、川崎市内での練習後「アウェーですけど、いる選手でW杯を決めたい。それだけですね。高ぶるものがある」と、W杯決定試合へ意気込んだ。

 W杯出場決定が懸かる試合には縁がある。南アフリカW杯を決めた09年6月6日、敵地タシケントでのウズベキスタン戦で、FW岡崎の決勝ヘッドにつながるパスを通した。今でも「やりにくかった。最後、押されまくって、耐えて耐えて勝ちました」と振り返る熱戦だった。苦しい試合で活躍した中村の経験は、日本の財産だ。

 代表チームでのあだ名は「長老」。味方の長所も短所も知り尽くしている。6歳年下の本田は「ライバルだと思ったことはない。圭佑が10代のころから知っているし、成長を見てきた」という大切な後輩で仲間だ。南アフリカW杯予選の再現へ、アシスト宣言を求められると「そういうのは言わないんで」とはぐらかした。ただ、「(本田や長友に)いい報告がしたい」と、静かに闘志を燃やした。

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