岡崎、代役ヒーローの登場願う
勝てば5大会連続の本大会出場が決まるサッカーのブラジルW杯アジア最終予選・ヨルダン戦(26日、アンマン)へ向け、日本代表が18日、直前合宿地のカタール・ドーハに入った。FW本田圭佑(26)、DF長友佑都(26)の主力を欠く中で、2010年南アフリカ大会の最終予選でW杯切符を射止めるゴールを決めたFW岡崎慎司(26)は、代役の活躍によるチーム一丸の勝利を誓った。
蒸し暑いドーハの日差しに少し顔をしかめながら、岡崎は本田ら欠場者に代わるヒーローの登場を願った。
「誰かがいなくなれば、誰かが活躍しようっていうモチベーションが上がると思う。誰かがまた出てきて、新たに刺激しあえるというか。そういうもんだと代表は思う」
この日からのヨルダン戦直前合宿を前に、チームを鼓舞する言葉を並べた。本田の不在については「影響はあると思います」としたが、だから駄目という発想はない。
「チームでも、やりたいようにできないこともある。代表でも、ずっと同じサッカーというわけにはいかない。誰かが入ればサッカーの質は変わる」と全員サッカーで出場権を勝ち取る。
4年前の09年6月6日、南アフリカ大会のW杯アジア最終予選ウズベキスタン戦で、岡崎のゴールが決勝点となり、当時の岡田ジャパンはW杯切符を得た。今回も期待したくなるが、「自分がというより、チームで、みんなの力で取る感じ。前回も自分が取ったと思っていないし、チームで守り抜いて1‐0で勝った」と振り返った。
日本の総合力でW杯を決めたい。欠場選手に朗報を届けたいかと問われた岡崎は、「はい。いるメンバーで勝ちたい」と力強く言い切った。