サッカー日本代表ＭＦ長谷部誠主将（２９）＝ウォルフスブルク＝が２１日、被災地の幼稚園児に熱いエールを送った。東日本大震災による津波で園舎が流失し、長谷部が再建を支援した宮城県三陸町のあさひ幼稚園で１６日に、昨年７月の園舎再建後、初めての卒園式が行われた。自身も２度訪問しており「彼らには無限の可能性がある。いろんなことにチャレンジしてほしい」と願った。

　ベストセラーになった著書「心を整える。」の印税収入などを日本ユニセフ協会を通じて被災地に寄付し、園舎再建に役立てた。「チャリティーマッチのときにメッセージをもらったりした。定期的にコンタクトも取っている」と気にかけており、昨年末にはクリスマスツリーを贈った。

　同幼稚園はヨルダン戦当日、縦９０センチ、横４８０センチの横断幕を出して応援するという。同園教員の遠藤ゆみ子さんは「子どもたちが楽しめるようにと考えてくださっていることがとてもうれしい」と感謝。Ｗ杯切符が何よりの卒園プレゼントになる。