香川は3‐4‐3歓迎!ゴールに意欲

 「国際親善試合、日本-ブルガリア」(30日、豊田)

 ザックジャパンの切り札、FW香川真司(24)=マンチェスター・ユナイテッド=が点を取る。サッカー日本代表は29日、豊田スタジアムでブルガリア戦の公式練習を行い、2日続けて3‐4‐3の布陣の動きを確認した。左FWに入ることが濃厚な香川は「守備の負担が減る」と導入を歓迎。代表としても、香川個人としても結果を出せていない“幻のフォーメーション”で存在感を見せる。

 ザックジャパンの伝家の宝刀をものにする。3‐4‐3を本当に試すのか。その問いかけに香川は「やると思います」と即答。試合開始から用いる可能性も「そうじゃないですか」と認めた。

 3‐4‐3が試された過去4試合のうち、香川は11年10月7日のベトナム戦にしか出場しておらず、その試合も精彩を欠き無得点に終わった。ザッケローニ監督の奥の手ともいえる布陣で結果を出すことはエースの務め。「ゴールに直結する動きをしたい」と、得点を強く意識した。

 約1時間半の公式練習で、2日続けて動きの確認をした。ザッケローニ監督の熱の入れようは、DF吉田が「これだけ繰り返しやっているから、相当、やりたいんでしょう」と振り返るほど。4‐2‐3‐1と呼ばれる通常のフォーメーションより前方に位置取りする香川も「攻撃に専念できるというか、守りの負担が減る」と前向きだ。

 「僕もやってみないと分からない」と出たとこ勝負の面もあるが、左サイドでの攻撃は、マンチェスター・ユナイテッドで磨きをかけてきた。3‐4‐3は本田圭佑(CSKAモスクワ)が本職のトップ下を必要としないため、本田に万が一のトラブルが発生した場合に対応できるメリットもある。08年5月24日のコートジボワール戦で代表デビューを果たした豊田スタジアムで、香川が新境地を切り開く。

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