ザック監督、柿谷よ“トップ3”超えろ
サッカー日本代表のアルベルト・ザッケローニ監督(60)が12日、都内でブラジルW杯へ向けた構想を語った。興味を持っている選手としたC大阪のFW柿谷曜一朗(23)ら新戦力組について、代表定着の条件として現メンバー以上の力を発揮することを挙げた。
今季J1・15試合で10得点の柿谷は「興味深いのは成長しているところ」と注目されている存在ではある。しかし、ほかの選手も含めた一般論として、日本代表となるには、「今いるメンバーと同じ実力ではダメ。今いるメンバーはやり方を分かっているから」と高いハードルを設定した。
東アジア杯は海外の主力組や中村(川崎)、遠藤、今野(ともにG大阪)のベテランは呼ばず、新戦力中心で戦う。柿谷が入りうる2列目には香川(マンチェスター・ユナイテッド)、本田(CSKAモスクワ)、岡崎(マインツ)と日本トップ3ともいえるタレントがそろい、1トップとしてなら前田(磐田)がいる。先輩超えには強いインパクトが必要だ。
指揮官はW杯へ向けてチームを固める時期を「12月」とした。工藤(柏)、原口(浦和)とともに「その辺は若手ではない」と評された柿谷に、残された時間は少ない。「運動量も増えている。試合を決定づける仕事も増えている。守備の時に人数が足りないと感じたら、すぐに戻る姿勢を見せている」という高評価に応えるプレーが求められる。