柿谷決められず…リーグ戦4試合不発

 「J1、C大阪0-1甲府」(3日、金鳥スタ)

 C大阪は甲府に0‐1で敗れ、7位に順位を落とした。1トップで先発出場したFW柿谷曜一朗(23)は無得点に終わり、リーグ戦4試合連続ノーゴール。親善試合ウルグアイ戦(14日、宮城)の日本代表メンバー発表前最後の試合でアピールはならなかった。浦和はFW興梠慎三(27)の2ゴールなどで首位広島に3‐1で快勝して3位に浮上し、横浜Mは湘南を2‐1で退けて2位となった。広島は5連勝でストップした。

 容赦ないブーイングが浴びせられる。FW柿谷はサポーターに向かい深々と頭を下げた。親善試合ウルグアイ戦の日本代表メンバー発表前最後の一戦は不発に終わり、「こんなプレーしてて選ばれるわけないじゃないですか」と悔しさを押し殺した。

 今季初となる2試合連続完封負け。「前の選手の責任。失点は仕方ないし、DFは100%やってくれている。チームのためになれず申し訳ない」と反省の言葉を並べた。東アジア杯で3得点を挙げているものの、リーグ戦では7月10日の横浜M戦を最後に4試合ゴールから遠ざかっている。その間1勝3敗というチームの成績が、柿谷の存在の大きさを物語っている。

 前半17分にペナルティーエリア外から右足ミドルでゴールを狙うが、放ったシュートはこの1本のみ。クルピ監督は「シュートを打っていない。決定的なパス、ドリブルもない。評価はそれで分かると思う」。後半27分には交代を命じられピッチを去った。今季最短となる72分間のプレー時間にも、「監督が決めることだから仕方ない」と受け入れるしかなかった。

 中2日の試合が続き疲労も懸念されるが「コンディションはいい」と決して言い訳は口にしなかった。下位相手にまさかの取りこぼしが続き、チームは7位に後退。J1通算50試合目を飾ることは出来なかった。悲願のタイトルへ背番号8の復調が期待される。

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