柿谷、香川と魅せるぞ夏の“満開桜”
「キリンチャレンジ杯、日本‐ウルグアイ」(14日、宮城ス)
日本サッカー協会は8日、国際親善試合のキリン・チャレンジカップのウルグアイ代表戦に臨む日本代表23人を発表した。7月の東アジア杯で初優勝に貢献したFW柿谷曜一朗(23)=C大阪=を選出。C大阪で同僚だったFW香川真司(24)=マンチェスター・ユナイテッド=と約4年ぶりにコンビを結成し、代表では初めてとなる共演を果たす。
8が並んだ8月8日、C大阪の背番号8が再び日本代表に名を連ねた。香川、MF本田ら海外組も選ばれる中、柿谷は「これから(代表に)残っていくためには、ここからが本当に大変だと分かっている」と、気を引き締めた。
4年の時を超えた香川との共演を、誰もが待ち望んでいる。C大阪に同期入団した2人が、同時にピッチに立った最後の試合は09年4月のJ2富山戦。柿谷、香川、乾の3人が先発でそろい踏みした。先月29日、香川が古巣の練習場を訪れた際のミニゲームでは、敵チームでプレー。コンビはお預けとなった。
香川、FW清武ら元C大阪勢とのプレーを、柿谷は思い描いていたのだろうか。「想像しても寂しいだけ。オレだけですよ、想像してもそこにいないのは。そんなむなしいことはしない。現実になってから」。東アジア杯で代表入りを果たす前、周囲の期待に対して絞り出すような心の声だった。
ザッケローニ監督は柿谷について「ゆっくりでもいいから、(代表に)なじんでいってほしい」と期待を込めた。起用についても「代表でも異なったバリエーションを見せてくれるのではないか。できるだけ使っていきたい」と、前向きな姿勢を見せた。
「一緒にやっていたメンバーなので、また同じチームでできるのは楽しみ」と、香川らとのプレーを心待ちにした柿谷。「想像」が「現実」になろうとしている。