大迫1トップでの定位置奪取を誓う
「日本代表合宿」(2日、大阪府内)
サッカー日本代表は2日、大阪府内に集合し、国際親善試合グアテマラ戦へ向けた合宿を開始した。7月の東アジア杯以来の代表復帰となったFW大迫勇也(23)=鹿島=は、本職の1トップでの定位置奪取を誓った。同じく1トップでの起用が濃厚なFW柿谷曜一朗(23)=C大阪=との若手ストライカー対決を勝ち抜く。
1トップの座は譲れない。合宿初日に行われた戦術練習で、FW大迫はFW柿谷と何度も入れ替わりながら慣れ親しんだ“定位置”でプレーした。「戦術しかやっていないのでこれからという感じ。鹿島では守備の時サイドまで行かないといけないが、代表では前からってイメージ。攻撃的なサッカーなんで魅力がある」と、生き生きとした表情で振り返った。
7月の東アジア杯(韓国)でA代表に初招集された。Aマッチ初先発となったオーストラリア戦では2得点を挙げる活躍。ただ、与えられたポジションはトップ下だった。「前(FW)でプレーしたかった」。帰国した大迫は悔しさをにじませた。先月の親善試合ウルグアイ戦は無念の落選となったが、東アジア杯後はリーグ戦で自身初の4戦連発を含む7試合7得点。1トップのライバル柿谷の7試合4得点を上回る数字を残した。
海外組との初共演に「すごいっすね。1人1人能力が高いし、負けずに頑張りたい」と初々しく話したが、連係面が課題となる。ウルグアイ戦ではFW豊田(鳥栖)がフリーでもボールをもらえず孤立する場面もあったが、大迫は「動いてボールを出さざるを得ない状況にしたい」と自信を見せた。
1トップの常連だったFW前田(磐田)とハーフナー(フィテッセ)が不在の中、代表定着へ「自分のプレーをブレずに出すことが大事」と大迫。序列を覆し、W杯への道を切り開く。