「国際親善試合、セルビア-日本」（１１日、ノビサド）

　サッカーの日本代表は７日、国際親善試合のセルビア戦に向けて同国北部のノビサドで初練習を行った。ＦＷ香川真司（２４）＝マンチェスター・ユナイテッド＝は、ザッケローニ監督からの助言を受け、ゴールを奪い続ける重要性を強調した。

　１１人対１１人の戦術練習。主戦場の左サイドに入ると、香川は目の前のＤＦ酒井宏を“仕掛け”で手玉に取った。左４５度の角度からスローステップのドリブルで間合いを詰めて突破。「調子は悪くない。欧州、しかも敵地でやれる。こういう戦いをしっかり勝ちにいきたい」と意気込んだ。

　練習場へはザッケローニ監督と２人で話し込みながら現れた。真剣な表情で助言に耳を傾け、しきりにうなずいていた。「セルビア戦では結果と内容がついてくるようにしたい。監督とも話したけど、自分がゴールを取るか、取らないかは大きな違い」と打ち明けた。

　所属クラブで出場機会が激減のストレスから解放され、香川はサッカーを楽しんでいる。「一人一人がいかに、自分たちのサッカーを掲げてやれるかが大事になる」。史上２番目の若さで国際Ａマッチ通算５０戦目に到達する節目。東欧の地で自らの価値を証明してみせる。