遠藤、強引に中央突破「決定機増やす」
「国際親善試合、ベラルーシ‐日本」(15日、ジョジナ)
サッカー日本代表は15日、ベラルーシ代表との国際親善試合に臨む。14日、両チームは最終調整。日本代表で最多キャップを誇るMF遠藤保仁(33)=G大阪=はサイド攻撃のチームコンセプトに縛られることなく、強引な中央突破の地上戦に活路を見いだす考えを明かした。
ゴールへの近道は「最短距離」にある。セルビア戦は攻撃が手詰まりに陥った。遠藤は「中央から強引に得点を決めることも必要になってくる」と、持論を明かした。
「セルビア戦はボールをキープしていても決定機は少なかった。より決定機を増やせるように、個人で打開することも必要。ゴール前でいろんなアイデアを出すことが大事だし、より多くのアイデアを出せれば得点のチャンスも生まれる」
その一端が、地上戦による「中央突破論」にある。ザッケローニ監督が掲げる基幹コンセプトは、ピッチの横幅68メートルを最大限に利用したサイド攻撃にほかならない。特にDF長友、FW香川を配備した左サイドの攻撃力は日本の命運を握る最大の武器なのだが、セルビア戦では想定外のマンマークにさらされ、2人とも沈黙させられた。
ベラルーシ戦へ、遠藤は「中央から強引に攻める。(中央の)狭いスペースで裏に抜け出す動きを続けていけば、改善されると思う」と自信ありげに言った。
セルビアと同様、守備ラインにも屈強なCBが待ち構えている。俊敏に動き回り、持ち前の連係で突き崩すことなら可能だ。相手の意識を中央に集中させられれば、今度はサイド攻撃が生きるという成果も得られる。
「セルビア戦で感じたことは選手同士でしっかり話している。次の試合で、より良いものを出せれば」と遠藤。苦境を脱してW杯へと向かうカギは、「中央突破」にありそうだ。