香川、オランダに“辛抱”で勝つ!
「国際親善試合、オランダ‐日本」(16日、ゲンク)
サッカーの日本代表は16日、オランダ代表と対戦する。国際サッカー連盟(FIFA)ランキングで44位の日本に対し、オランダは8位。格上との対戦になるが、所属のマンチェスター・ユナイテッドで調子を取り戻してきたMF香川真司(24)は15日、「辛抱強くゲームの流れを読みながら戦う」と宣言。耐えて、耐えて、耐え抜いて勝利をもぎ取ると強調した。
オレンジ軍団との一戦を前に、香川に緊迫感はなかった。この格上との戦いを「楽しみ」と言い切り、マンUのレギュラーに返り咲いた自信がみなぎっていた。
10月の欧州遠征で、日本代表はセルビアとベラルーシに2連敗。強豪相手とはいえ、今回の遠征で是が非でも白星を奪いたいところ。切羽詰まった状況だが、香川自身は好調だ。
この10月の遠征以降、所属するマンUで公式戦6試合のうち、スタメンは4試合で、途中出場も1試合とレギュラーに復帰。モイズ監督からも高評価を得て、得意なトップ下でプレーする機会も増えた。「試合に出ている分、コンディションは上がっている。前(10月)よりコンディションはいい」と自らも好調を認める。
対するオランダはケガ人が続出し、香川のチームメート、FWファンペルシーらが離脱し、若手が多く含まれている。特にDFラインは20代前半ばかりだが、総合力なら日本よりは完全に上だ。
「相手がどんどん前に出てくるのは間違いない。チームとしてブレず、失点せずに戦えるか。簡単に失点するようでは厳しい」と、激戦になる覚悟を示した。
さらに「90分間通して、相手の時間帯と僕らの時間帯が必ず出てくる。そういう試合に流れを辛抱強く、ゲームの流れを読みながら戦っていくことも必要だ」と言う。ポジション的にロッベンと対面するが、「僕たちが勇気を持って攻めれば、相手は下がってくる」と裏を突くつもりだ。
忍耐の上で必勝。これを胸に、オランダから必ず勝利を奪うつもりだ。