本田、打倒ベルギー豪語「ぶっつぶす」
「国際親善試合、ベルギー‐日本」(19日、ブリュッセル)
日本代表のMF本田圭佑(27)=CSKAモスクワ=が17日、「打倒ベルギー」を豪語した。ベルギー戦に向け、「なめているやつらを1人1人ぶっつぶす」と、自ら同点弾を決めたオランダ戦の熱も冷めぬまま言い放った。世界トップランクの強豪国を敵地で沈め、W杯への最高の「手土産」にする。
オランダ戦での同点弾という過去の余韻に浸る間もなく本田は次なる未来を見ていた。一夜明けた練習後、取材エリアで珍しく立ち止まると前日の試合を振り返ることは拒みベルギー戦に向けた展望を熱っぽく語った。
「簡単ではないですけど、当然、勝算はあります。ベルギーも評価だけ高くて歴史のある国ではない。そういう意味ではいい勝負」
アザール(チェルシー)、フェライニ(マンU)ら豊富なタレントを抱える強豪国だが、12年ぶりのW杯出場とあって「オランダとは背負ってるものが違う」と片付けた。W杯シード国という肩書にも臆さず、「ベルギーもどうやって大会(W杯)を勝っていくかは未知の世界でしょうし立場は一緒」と同格とみなし、「日本はチャレンジャーですから、ナメてるやつらを1人1人ぶっつぶしていくだけ」と豪快に言ってのけた。
今年最後の強化マッチ。オランダ戦の教訓をW杯への道しるべとするためにも、本田は「本番で結果を出せるように、結果と内容、両方が大事になる」と語った。ひたすら「個の進化」に結論を求めた。
攻撃に関して、「何げないところで岡崎や大迫とか曜一朗(柿谷)が点を取れると勝てますよね。個なんですよ」と指摘。守備についても「結局、同数で守れないことには本番も勝てない。それはDF陣は分かっている」と、背中を押すように言った。
オランダを相手に息を吹き返し、ベルギーを倒すことができれば‐。ニッポンが、本田が手にする果実は、単なる「親善試合」を大きく上回るはずだ。