ザック監督、欧州組と個人面談へ
サッカー日本代表のアルベルト・ザッケローニ監督(60)は2014年6月開幕のW杯ブラジル大会に備え、今年末から来年2月にかけて欧州組と個人面談を行うことが19日、分かった。今回のベルギー遠征後から来年3月5日の国際試合日までの約4カ月間、指揮官は就任後最長となる代表の空白期間を懸念。所属クラブでのプレーを注視し、代表チームへの意識を高める啓発に自ら取り組む。
ザッケローニ監督は12月末にも渡欧し、スタッフと手分けして日本人選手を視察する方針だ。10、11月の欧州遠征に招集しなかったメンバーも視察対象。タイミングが合えば個人面談を考えている。
日本サッカー協会関係者は「Jリーグがオフシーズンに入るので、(監督は)欧州組を直接モニタリングする。見るだけではなく、可能ならば選手と話すことがあるかもれない」と説明した。
指揮官は「3月の試合も新戦力をリストに入れることになるだろう。この(11月の)時点で入っていないメンバーも可能性はある。興味を持っている人材が実際にいる」と新戦力の登用に言及。欧州組ではFW宮市(アーセナル)、大津(フェンロ)らが有力な候補に挙がっている。
選考準備の一環として、プレーの視察に加えて面談を実施すれば、選手の心身状態を詳細に把握することができる。同時に、ザッケローニ監督自ら助言、激励することで、選手自身のW杯への意識を高める狙いもあるという。
関係者によると、2月には国内キャンプを視察する計画も検討中。チームづくりの最終局面に向け、イタリア人指揮官が世界を東奔西走する。