ザック日本、国内組サバイバル合宿だ
ベルギー遠征を終えたサッカー日本代表が21日、羽田空港などに帰国し、日本協会の強化責任者、原博実技術委員長は来年4月に国内組限定でブラジルW杯(14年6月12日開幕)出場選手の選考用の短期合宿を行う考えを明かした。アルベルト・ザッケローニ監督(60)の希望に添うもので、来年3月1日開幕予定のJリーグを約1カ月終えた時点での選手の状態を考慮。“隠し玉”も含めた最終選考の場にする。
W杯1次登録の5月13日直前に国内サバイバル合宿を行う。原技術委員長が「4月ぐらいにできれば」と構想を明かした。月曜日に集まり、水曜日に大学生などのアマチームと練習試合を行う2泊3日の短期合宿を想定している。
来年のJリーグ開幕(3月1日予定)直後に行われる3月5日の強化試合は「今までのメンバーが中心になる」(原委員長)見通しだ。W杯本大会で“隠し玉”となりうる選手を招集するために、開幕後1カ月のJリーグで調子を上げた選手を対象にした、選考や戦術を浸透させるための合宿が必要だった。
16年のリオ五輪を目指す手倉森監督率いるU‐21代表も、短期合宿を繰り返して強化する手法をとるため、合同合宿になる可能性もある。国際Aマッチデー以外のため招集が難しい海外組については、ザック監督が1月、2月の欧州視察で状態を見極める。
原委員長は新顔の招集も「なくはない」とし、「今までいた人も、もう一回呼ぶこともあるかも」とした。前田(磐田)、中村(川崎)、大久保(川崎)ら、すべての国内組に最後のチャンスが用意された。