ザック監督 未対戦の強豪国とやりたい

 サッカー日本代表のアルベルト・ザッケローニ監督(60)は3日、来年のW杯ブラジル大会の1次リーグ組み合わせ抽選(日本時間7日未明、サルバドル近郊)に出席するため、成田空港から出発した。自身初のW杯へ向けて平静を装いつつ、ザックジャパンとして対戦経験のない国との同組を希望。シード国ではスペイン、ドイツ、スイス、コロンビアなどの国と初体験の激闘を思い浮かべた。

 力強い口調でザッケローニ監督は言い切った。「できることなら、対戦したことのある国とはやりたくない。新しいところとやるのが好きなタイプだからだ」。攻撃サッカーを志向する指揮官らしい、未体験国のご指名だ。

 シード国のブラジル、スペイン、ドイツ、アルゼンチン、コロンビア、ベルギー、ウルグアイ、スイスの中で、対戦がない国はスペイン、ドイツ、コロンビア、スイスの4カ国。さらに、シード外の欧州勢でいえばポルトガルやイングランドがそれに当たる。

 ブラジル、イタリア、メキシコという強豪と同組だったコンフェデ杯を引き合いに「運がなかった。それより良ければいい」とジョークを飛ばしたザック監督だったが、必ずしも強豪国との対戦を望んでいないわけではない。1次リーグでは強豪が100%の状態でない可能性があるからだ。

 監督は「そのようなチームがベストな状態ならやりたくないが、そうとは今からいえない」と分析した。さらに、試合の開催地についても比較的気候の穏やかなベロオリゾンテ、リオデジャネイロ、サンパウロを挙げ、「サッカーに適した場所でやりたい」とした。

 抽選へ「計算はしていない」としつつも、イメージは膨らませている。

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