遠藤、ブラジルでW杯活躍誓った
来年6月に開幕するサッカーのW杯ブラジル大会の1次リーグ組み合わせ抽選会は6日午後1時(日本時間7日午前1時)から同国北東部のコスタドサウイペで行われる。抽選を前にブラジル入りした日本代表MF遠藤保仁(33)=J2G大阪=は、鹿児島実時代に短期サッカー留学したサンパウロ州2部リーグのサンベントを表敬訪問。思い出深いピッチに立ち、本大会での上位進出への決意を新たにした。
プロサッカー選手としての原点の一つともいえる思い出の地で、遠藤が約半年後に開幕が迫ったW杯本大会への思いを新たにした。
地元メディアの取材に「ブラジルでW杯を戦えるのはすごくいいこと」と話し、「ブラジルとすぐに対戦することにはならないように願っている。そうならなければ、日本もいいチームだから上まで行けると信じている」と、上位進出に自信をのぞかせた。
サンベントへの留学は、遠藤が鹿児島実に在籍していたときに同校コーチを務めていたゼ・カルロス氏が、同クラブの元選手だった関係で実現したという。同氏は「彼は17歳にしてすでにいいサッカーを見せていたし、ブラジルでの経験が重要なものになると思った」と、当時からすでに才能を見抜いていた。
「遠藤は下部組織の試合に出場して高いポテンシャルを見せた。そしてその後、みんなが彼をプロチームに置くようにと頼んだんだ。それで結局プロチームで練習したんだよ」と、当時からブラジルのプロでも通用する実力だったことを明かした。
サンベントのダコスタネット会長からクラブのユニホームをプレゼントされた後、訪問の最後に記念樹を練習場のピッチ脇に植えた遠藤。懐かしの地での活躍を胸に誓った。