カカ歓迎「本田はミラン助けてくれる」
「イタリアリーグ、ACミラン3‐0アタランタ」(6日、ミラノ)
サッカーのイタリア1部リーグ(セリエA)のACミランに加入する日本代表MF本田圭佑(27)が6日、ミラノ市内にある本拠地、サン・シーロ・スタジアムで行われたアタランタ戦を観戦した。“本田効果”か、ACミランは3‐0で4試合ぶりの勝利。ミランでの公式戦通算100ゴール目で先制点を奪うなど2ゴール、1アシストと活躍した元ブラジル代表MFカカ(31)は試合後、「チームを助けてくれるに違いない」などと、本田の加入を大歓迎した。
ガリアーニ副会長ら、クラブ幹部とともに本拠地のVIP席に座った本田が見守る前で、不振にあえいでいたチームは生まれ変わったように躍動した。
前半35分にMFカカがミランでの通算100点目となる先制ゴール。サポーターの大歓声に包まれる中で、本田が新しい相棒の記念弾に拍手を送った。
チームの快勝を見届けると、取材ゾーンでは待ち受けた報道陣に「チャオ」とイタリア語で軽くあいさつして引き揚げた。
この日、記念の100ゴールを含む2得点、1アシストでヒーローになったカカが試合後、本田に最大限のエールを送った。前日5日にミラノ郊外の練習場で顔を合わせた時の第一印象を問われ「彼はミランに来られて本当に幸せそうだったし、私たちも彼が来てくれて本当にハッピーだ。チームを助けてくれる、手を貸してくれる選手に違いない。このチームに多くのことをもたらしてくれるだろう」と、救世主としての役割を期待した。
初対面の本田に好印象を抱いたのは、アレグリ監督も同じだ。「クラブがいい選択をしてくれて、本田がミランに入ってきた。昨日(5日)初めて会って、イタリアのサッカーを学びたがっているのがよくわかった」と歓迎する。
指揮官は、早ければデビュー戦は12日(日本時間13日未明)のサッスオロ戦となることを明言。この日の勝利でも、チームはまだ11位。自身はもちろん、周囲も待ち望む大舞台の幕が、いよいよ上がる。