柿谷C大阪残留 フォルランと競演だ
J1・C大阪は15日、日本代表FW柿谷曜一朗(24)と今季の契約を更新したと発表した。昨季リーグ戦34試合で21得点し、海外移籍もささやかれるなど去就に注目が集まっていた。獲得が秒読みとなっているウルグアイ代表FWディエゴ・フォルラン(34)との競演など、今季も桜のエースから目が離せない。
柿谷が今季の戦いの舞台に選んだのはJリーグだった。チーム始動を5日後に控えて契約を更新。クラブを通じて「(発表が)遅くなって申し訳ありませんでしたが、今年もセレッソ大阪で戦うことになりました。昨年、獲得したACLの出場権を今年は優勝カップに変えたいと思います」とコメント。残留発表を待ちわびたサポーターにわびつつ、今季にかける決意をみなぎらせた。
チームのエースナンバー8番を初めて背負った昨季は、リーグ戦全34試合に出場して21得点。昨年7月にA代表初招集を果たすと、国際Aマッチ通算9試合4得点を挙げ、ザック・ジャパンのエース候補として名乗りを上げた。
あふれる才能は海を越えて注目を集め、昨季のC大阪の試合には何度となく欧州の代理人が視察に訪れた。ドイツ移籍が決まりかけていた昨オフに引き続き、今オフも去就に注目が集まっていたものの、W杯ブラジル大会を5カ月後に控え、海外移籍は封印した。
チームはフォルランの獲得が大詰めを迎えている。柿谷の残留が決定し、10年W杯南アフリカ大会でMVPと得点王に輝いた世界的ストライカーとのコンビも現実味を帯びてきた。
「8番の2年目として恥のないプレーをしていきたい」と誓った柿谷。20周年を迎えるC大阪に、悲願のタイトルをもたらす。